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先日のセミナー内(セミナーのことはこちらのブログ)でも少し触れましたが、コロナ禍でもゲーム業界は好調だと言われてきました。しかし、収まる気配がなく長引くコロナの影響で、ここにきてゲーム開発の遅れやリリースの延期といった話しも聞こえてきて、ゲーム業界も影響を受け始めてきています。

ただそんな中、ゲーム以外のマンガの翻訳・ローカライズ、DTP作業の問い合わせが、増えてきています。日本のマンガの海外展開というと、この30年間の間に、何度か波があり、日本の出版社がその度に挑戦していました。ただ、あまりうまくいかず、挑戦と撤退の繰り返しでした。しかし、時代がデジタルへと移っていき、数年前からまた日本のマンガの海外展開の波が来ています。

なぜマンガの海外展開がうまくいかないのか

理由はいろいろとあるかと思いますが、大きな理由としては海賊版があるということだと思います。海外で売られている日本のマンガは、日本と比べると値段がかなり高くなるため、なかなか買いづらいといった中、無料で読めるとなったら、やはり海賊版を見てしまいますよね。無料で読めるというだけではなく、翻訳の品質もそんなに悪くないとなれば尚更です。海賊版の存在は、読者にとってはありがたいと思いますが、マンガの海外展開をしたい出版社や、翻訳・ローカライズを行う弊社のような会社にとってはありがたくない存在です。また海賊版以外にも、翻訳会社泣かせなのがファントランスレーションです。どんなに安くても、無料でも良いから翻訳しますというファンの存在が、我々のような企業の存在価値を脅かしています。

取り締まっても、取り締まっても無くなることのない海賊版ではありますが、企業側も黙って見ているわけではなく、アムタスとパプレスが共同出資会社を設立し、海賊版マンガ撲滅を推進していくといった動きもあり、どんどん日本のマンガが海外に出ていってくれると嬉しいです。

さて、このコロナ禍で、マンガの翻訳やDTP作業の問い合わせが増えたという話しですが、問い合わせいただくのは日本からだけではなく、海外からもあります。日本の会社からの問い合わせ言語は日本語から英語への翻訳+DTP作業で、海外の会社からの問い合わせだと、英語から日本語、そして中国語、韓国語から日本語への案件が最近では多いです。

マンガ翻訳の難しいところ

マンガの翻訳で苦労するところといえば、やっぱり擬音、オノマトペですね。日本語と英語の音の違いで例えによくだされる犬の鳴き声ですが、日本語だと「ワンワン」英語では「bowwow」と、もはや音の表し方がそもそも違うので、対象国にあったローカライズをする必要があります。マンガ内でのオノマトペのローカライズの例としては、よく言われるのがONEPIECEの「ドン!」です。英語版では「BOOM!」や「DOOM!」とされていますね。

他に苦労するところといえば、最近担当させていただいたマンガの例ですが、時代背景が江戸時代のものがあり、ちょっとした身の回りの道具も昔の物なので、これも翻訳には苦労しました。

どの国で日本のマンガは読まれている?

上記でも書いたとおり、日本のマンガの海外展開は、挑戦と失敗を繰り返してきていて、世界的にみても、他の日本のコンテンツ(ゲーム、アニメ)と比べて市場はまだまだ小さいようです。その中でも、どういう国で需要があるかというと、北米、フランス、韓国、ドイツ、中国だそうです。確かに、日本のコンテンツ(アニメ・ゲーム・マンガ)が好きということで、弊社で働いているスタッフも、北米、フランスの人が多いです。

どんなマンガが人気なの?

「鬼滅の刃」の映画が記録的なヒットをしていると連日ニュースになっていますが、海外ではどんなマンガが人気かといいますと、王道なところでは、「ドラゴンボール」、「NARUTO」、「名探偵コナン」、「ドラえもん」、「ONE PIECE」、「進撃の巨人」等々…、もちろん「鬼滅の刃」も。こういった日本でも大人気のマンガはもちろんですが、実は意外に翻訳の依頼が多いのは、女性向けのBL(ボーイズラブ)とTL(ティーンズラブ)といった作品なんですよ。

 

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