前回のブログでは、AGM2020年まとめ①と題してゲームローカライズの言語ランキングを書きましたが、もちろん言語のスペシャリストである当社は翻訳ローカライズ以外にも色々なご相談を受けます。そこで、まとめ②では、翻訳以外でいただいた案件をまとめてみました。
1.音声収録
この案件はどちらかというと、海外のクライアントからの依頼が多いです。海外で作られたゲームを日本でリリースする際に、日本語での音声収録を依頼される案件になります。この声優さんでやってほしいと声優さんを指定される場合もあれば、AGMに全てお任せしますといった場合もあります。どちらの場合でも、クライアントさんの希望に沿った形で納品できる様、対応させていただきました。日本語での音声収録に比べると数は少ないですが、英語での音声収録案件もいくつか対応させていただきました。
2.NGワード作成・NGワードチェック
ゲームやアニメ、マンガといったコンテンツをローカライズする時には、ただテキストを翻訳するだけでは足りないというお話は何度かプログでも書かせていただいていますが、ゲームを海外でリリースする時には国によって注意しなければいけない表現や描写があります。もしそういったものがゲーム内にある時には、修正が必要になりますし、場合によっては削除しなければいけないこともあります。そうなってくると、余計な作業や時間がかかりリリースが遅れてしまったり、もしかしたら、ゲームの内容も変わってしまうことにもなりかねません。そういった背景もあり、最近ではゲームを開発する段階で、「〇〇国のNGワードリストを作成して下さい」といったご依頼をいただくことが増えました。最初からNGワードを意識して作ることによってローカライズに余計な時間をかけない、事前にトラブルを回避するといった狙いがあるかと思います。どこまで細かくやるかはクライアントさんによって異なりますが、多いのは一般的なNGワード+宗教的にNGな表現ですね。
3.ネイティブスタッフへのヒアリング
ゲームを海外展開する時には、皆さん「本当に売れるだろうか?」と、心配されるかと思います。もちろん売れるか売れないかは出してみないと分からないですが、気になるのが当然かと思います。できれば事前に市場調査をしたいが、そんな予算は無いといった時に、「〇〇(国の名前)で、ゲームのリリースを考えているが、ターゲット国の人にアンケートを取れないか?」という相談を受ける事があります。もちろんご依頼いただく場合はお仕事ですので、費用はいただきますが、当社のネイティブスタッフとその周辺の人たち(現地にいる家族や友達)へのアンケートですと、市場調査会社に依頼するよりも安い金額で対応しています。日本語でいただいたアンケート質問を翻訳し、回答文を日本語へ再度翻訳し、上がってきたデータをきちんとまとめた上で納品さていただいておりますので、ネイティブスタッフにアンケートを取りたいといった時にはいつでもご連絡ください。
4.キャラネーミング
アニメ「キャプテン翼」が海外で放送された時、翼がオリベル(オリバー)へ、若林がベンジと名前を変えて放送されていました。そのせいか当社の代表であるイバイ(スペイン出身)も子供の頃アニメを見ていたときには日本のアニメだと気づかなったそうです。
ローカライズの際にキャラクターの名前まで変えてしまうかどうかは、もちろんクライアントさんの判断ではありますが、名前を現地風の名前にする方が受け入れられ易いというケースもありますし、名前の発音によっては、ターゲット国でのNGワードであったり、「はな◯そ」や「う◯こ」を意味する言葉になることもあります。そういった時には名前を変える必要がでてきますが、どんな名前にしたら良いか分からないという時に、実際にそのコンテンツを拝見し一緒に考えさせていただきました。。
5.海外プロモーション
2020年弊社の方で対応させていただいた海外プロモーションは以下になります。
・プレスリリース(記事の翻訳及びメディアへの配信)
・ターゲット国で人気のインフルエンサーを使った動画プロモーション
・バナー広告
・メディア掲載(インタビュー記事、特集記事)
6.その他
上記以外の案件は以下となりました。
・CERO申請代行
・SNS運用代行(多言語)
・動画音声書き起こし(多言語)
・カスタマーサポート(多言語)
・コミュニティマネージメント(多言語)
・投稿監視(多言語)
・ユーザーボイスの収集(多言語)
こうやってまとめてみると、改めて色々な案件をさせていただいてるな~と思います。これもご相談いただくことで増えていったサービスですので、とりあえず外国語のことで困ったらAGMに聞いてみよかと思いだしてもらえたらと嬉しいです。