Newzooの「2020 Global Games Market Report」が発表されました。コロナ禍で、苦しんだ企業もあった中、巣ごもり需要もありゲーム業界全体は好調と言われていました。数字を見ても分かる通り、それは事実で2020年の世界のゲーム市場は成長を遂げたそうです。
地域別でいうと、アジア・太平洋が市場の約半分を占めていて、北米、ヨーロッパ、中東とアフリカとなっています。

アジア・太平洋で私たちが注目しているのが「インド」です。インドの人口は約13.5億人で、中国の14.4億人に続いて世界2位、3位のアメリカが約3.3億人なのでいかに多いのかが分かるかと思います。こんなに大きな市場は無視できないですよね。ということで、今回はインドのゲーム市場について調べてみました。
1.インフラ事情
インドのインターネットユーザは約5.6億人で、中国に続いて世界第2位となっており、2023年までには6.5億人になると予想。またスマホは人口の約81%が4Gスマホを持っています。(4Gスマホを持っている人全てがインターネットをやっているわけではないそうです。)また、通信料に関しても世界一低い価格で提供されているそうです。
2.Android ? iOS?
インドのスマホユーザの、約95%がAndroidで、iOSは約3%、残りはインドで開発されているOSだそうです。
3.モバイルゲーム市場
インドではコンソールゲームと比べてモバイルゲームの市場の方が圧倒的に大きいです。コンソールゲーム機の価格が高いために、中上流家庭の人しか持てないためです。Sensor Towerによると、2020年第1~3四半期で、モバイルゲームのダウンロード数が約73億ダウンロードで、世界で1番だったそうです。そして2020年度終了時には消費金額が1,365億円になると予想されています。
こうやって見ると「行くしかないでしょ」と思ってしまうインド市場ですが、「インドが熱い」と思う理由はこれだけではありません。もっと大きな理由があるんです。それは・・・
4.インドのゲームユーザは新しいゲームに飢えている
インドのモバイルゲームのランキングのトップは、PUBGといったような中国のゲームが独占していました。しかし最近になって、たくさんの中国ゲームがインド政府によって削除されてしまったようです。全ての中国ゲームが削除されたわけではありませんが、この動きはしばらく続くのではないかと言われています。となると、インドのゲーム市場を独占していたゲームが無くなってしまうので、インドのゲームユーザにとってはまさに「ゲームしたいのに、ゲームが無い~~」といった状態になるわけです。これは、他の国のゲーム会社にとっては大きなチャンスではないかと思っています。
5.言語は英語でOK
インドでゲームをリリースするならヒンディー語にローカライズしないといけないのでは?と思ってしまいますが、インドでは多くの人が英語を話すことができます。そして、現在インドでリリースされているゲームのほとんどは英語でリリースされています。ですので、もしお持ちのゲームが英語化されているなら、そのままリリースすることが可能ですし、ないといった場合にでも、英語へのローカライズを行い、インドだけではなく、ついでに英語圏にもリリースということもできるのではないでしょうか。
ということで、今回はインド市場が熱いという内容で、個人的意見も踏まえながら書いてみました。もう少し話を聞きたい、ぜひインドに進出したいという方は、ぜひこちらまでご連絡ください。海外展開のプロフェッショナル集団が、ご相談に乗ります。
参考サイト:
・Mint