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弊社はゲームを配信している会社でありますが、ローカライズ、海外PRを通じてほかのゲーム会社の作品の配信をお手伝いする会社でもあります。

もちろん、株式会社なわけですから、毎月予算があり、その予算を達成していかないといけない中、ゲーム会社やコンテンツ会社、漫画やアニメの制作をしている会社に対して『営業活動』をしなければなりません。

今回のコロナの場合のように世間が『自粛ムード』となっているなか、クライアントの所に訪問することに対し悪いなと思ったり、このご時世に『海外展開しませんか?』と連絡をすることに対しても悪いなと思う時があります。

しかし、深く考えてみると、今はどの時代よりも、ゲーム会社が作っているような作品が世界中で必要とされていると思います。

これについて思うことが2つあります。

まず1つめは、すでにデータでも出ていますが、外出禁止令が実施された地域で、家にいて何も他のことができない状況で、映画や読書はもちろんのこと、ゲームが読書レベルのエンターテイメントに匹敵しつつあり、文化活動になりつつある現実があります。

そういった意味では、イタリアやスペイン(私の故郷)などでは、何もやることがない、外出ができないことからストレスが発生している人々に、日本からゲームを配信するというのは、今日本人ができるもっとも大きい社会貢献だと思います。

資金的援助、食料を送る、医薬品を提供するなどは、物理的に不可能な状況になっているので、今だからこそゲームの海外展開をしなければならないと考えています。

2つめは、単なるビジネスチャンスであるということ。

ゲームとは非常に難しいエンターテイメントとして知られています。ゲーム開発には時間がかかる、莫大な制作費用がかかる、そして制作の際にいつ出来上がるかもわからない(納期が伸びに伸びる)、発売したからといって売れる保証などない。

ゲームほど扱いが難しい商品も中々ないと思いますが、やはり今回わかったのが、ゲームにしかないような強さもあるということ。

ここ数週間、YouTubeの動画再生数が延びたなど、いろんなデータが出てきていますが、我々ゲーム会社としては、この2020年3月は多くの方が家を出られない、仕事に行くことができない故、ゲームに費やす時間が増えた、と裏付けるデーターが色々なメディアで発表されてます。

ここで興味深いものを1つご紹介します。

海外のメディアから参照した記事ではありますが、この2〜3月、ゲームだけではなく、ゲームのハード機(コンソール)が海外でどれだけ売れたのかというデータをご紹介いたします。

参考に、ヨーロッパーのISFE団体(ISFE団体:欧州インテラクティブ・ソフトェアー連盟)が公表した3月のデーターを共有します。3月は、コロナがFIGS地域(フランス、スペイン、イタリア、イギリスとドイツ)をもっとも強烈に攻撃した期間です。

*3月16日と3月22日の間で、デジタルダウンロード数は前週比52.9%増

*外出禁止令が実施された地域にて、伸び率はさらに大きい。

フランス:180%

スペイン:142.8%

   イタリア:174.9%

 

*外出禁止令のない国でも、ダウンロード数の伸び率はみられまた。

英国:67.4%

   オーストラリ:26.5%

 

*ハード機も、欧州全般で好調に売れた。(コンソール別の数字は公表されていないものの、全体的に259,169機が発売されたようです)。

 

*外出禁止令が発表されてから、購入数はあきらかに増えています:

イタリア:84%

スペイン:66.1%

フランス:140.6%

 

*外出禁止令のない国でも、自粛の呼びかけがあったからなのか、コンソール機の売り上げは上がっています:

英国:126.6%

オーストラリア:285.6%

この状況で、海外向けのゲーム配信というのは、単なるビジネスチャンスではなくて、今でこそやるべき社会貢献なのではないでしょうか。エンタテインメントを通じて、世界で様々なストレスをかかえている方に癒しをあたえることは、我々ゲーム業界人の任務とも言えるでしょう。

ローカライズ・海外展開に関するご相談は弊社へご連絡ください!

 

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